お役立ちコラム

「合併症」という言葉の正しい認識について

2021/11/18

がんと合併症についてご紹介いたします。
まず、「合併症」という言葉の正しい認識についてです。

大きく二つの意味を持つ医学用語であり、
①「ある病気が原因となって起こる別の病気」または
②「手術や検査などの後,それらがもとになって起こることがある病気」に大別されます。
特に②は、その病気について行う検査や治療に伴ってどうしても起きてしまうものであり、これも合併症と読んでいます。
いわゆる回避できない「医療の限界」の所であり、この意味での「合併症」を医療過誤や医療事故と勘違いする方が後を絶たないそうです。

結論、合併症は「その病気を直接的・間接的な原因として、罹患する可能性を避けられない他の病気」という言い方になろうかと思います。

代表的な例として、肺がんの合併症について触れます。治療方法にもよりますが、手術を行った場合、その場所が完全に閉塞するまでは疼痛が持続します。
術後直後ではなく、しばらくしてから肋間神経痛(肋骨に沿っている神経が痛む症状)が発症するケースもあり、「痛み」が続くことは大きなストレスになります。
また、肺がんの特徴として、その他肺炎や、稀ですが「気管支断端瘻(だんたんろう)」といったものがあります。
後者が起きる理由として、肺切除→気管支を切断した後の縫合の時に、切った箇所から空気が漏れてしまうことが挙げられます。(②の意味の合併症)

更に術後動かないことから血流が悪くなり、足に出来た血栓が肺に届いて血管を詰まらせる「肺塞栓」という病気も、重篤化しやすいものになります。(①の意味)

いわゆる「がん」そのものの怖さも勿論ですが、治療後の合併症についても合わせると、一層備えが必要な病気であると感じさせられます。

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