お役立ちコラム

鹿児島県指宿市にあるメディポリス国際陽子線治療センターの乳がんの陽子線治療について

2021/11/29

今日は、メディポリス国際陽子線治療センターの「早期乳がん(自由診療)」「乳がん切除後(自由診療)」についてです。
早期乳がんでは乳房温存療法が一般的となってきましたが、乳房温存療法の場合には、手術後の放射線治療(術後照射)が強く推奨されています。
その理由は、乳腺やリンパ節の中に目に見えない癌細胞が散らばっている場合があり、それが再発の原因になるためです。
この放射線治療を行う場合に問題になるのが、通常使う放射線(X 線)の性質から、どうしても乳房の近くにある肺や心臓にも放射線が当たってしまうことです。

この問題の解消に向けて、メディポリスでは乳房の奥にある肺や心臓といった重要な臓器を保護するため、仰向けとうつ伏せの体位を自在に反転できる装置を開発し、加えて立体的で柔軟な乳房に陽子線を正確に当てるために、乳房を固定する装具の作製に3Dプリンターの技術を応用し、臨床試験を進めてきました。
臨床試験で有効性と安全性が認められ、審議が終了するまで、自由診療として『早期乳がんの陽子線治療』及び『術後再発予防のための陽子線照射』が行われています。
自由診療にかかる費用は『早期乳がんの陽子線治療』で約450万円、『術後再発予防のための陽子線照射』で約400万円とのことで、自由診療ですので当然全額自己負担となります。高額な費用負担となるため治療をあきらめる方もいますが、場合によっては現在も臨床試験を行っている福井県立病院陽子線がん治療センター等の施設も紹介しているとのことです。
自由診療のため費用はかさみますが、早期乳がんを切らずに治療したい、乳がん切除後の放射線(X線)治療に替えて陽子線治療を選びたい(肺や心臓に放射線を当てたくない)という方はご相談してみてください。

私の母も、肺に少し影があったため、肺の検査をしていただき安全性を確認してから、放射線を行いました。
母の場合は、無事に放射線治療を行うことが出来ましたが、もし、肺の影の影響で通常の放射線治療が出来なかったのであれば、陽子線治療の選択もあったかもしれません。

治療を希望される方のお問合せ先
http://medipolis-ptrc.org/contact/

http://medipolis-ptrc.org/patient/740/