お役立ちコラム
患者が望むコミュニケーションの4要素である「SHARE」についてご存知でしょうか?
本日は医療現場でのコミュニケーションの大切さについて紹介させていただきます。
患者が望むコミュニケーションの4要素である「SHARE」についてご存知でしょうか?
4要素とは、
①Supportive environment(支持的な環境)
②How to deliver the bad news(悪い知らせの伝え方)
③Additional information(付加的な情報)
④Reassurance and Emotional support(安心感と情緒的サポート)
です。
では、この4要素それぞれについて詳しく見てみましょう。
①Supportive environment(支持的な環境)についてです。
これは、「十分な時間を設定する」「プライバシーが保たれた、落ち着いた環境を設定する」「面談が中断しないよう配慮する」「家族の同席を勧める」になります。
②How to deliver the bad news(悪い知らせの伝え方)についてです。
これは、「正直に、わかりやすく、丁寧に伝える」「患者の納得が得られるように説明をする」「はっきりと伝えるが「がん」という言葉を繰り返し用いない」「言葉は注意深く選択し、適切に婉曲的な表現を用いる」「質問を促し、その質問に答える」になります。
③Additional information(付加的な情報)についてです。
これは「今後の治療方針を話し合う」「患者個人の日常生活への病気の影響について話し合う」「患者が相談や気がかりを話すよう促す」「患者の希望があれば、代替療法やセカンド・オピニオン、余命などの話題を取り上げる」になります。
④Reassurance and Emotional support(安心感と情緒的サポート)についてです。
これは、「優しさと思いやりを示す」「患者に感情表出を促し、患者が感情を表出したら受け止める(例:黙る、「どのようなお気持ちですか?」と聞く、うなずく)」「家族に対しても患者同様配慮する」「患者の希望を維持する」「一緒に取り組みましょうねと言葉をかける」になります。
普段忙しく時間に追われていると意識することが難しいですが、少しずつ取り入れることができるようになりたいですね。
そのような余裕のない時こそ、その人の真価が表れると思いますので、私も本日より上記のような相手に安心感を与えることのできるコミュニケーションを実践していきたいと思います。