お役立ちコラム

「がんの症状と定期健診の重要性」それぞれのがんの初期症状を紹介

2021/12/07

本日は「がんの症状と定期健診の重要性」についてご紹介いたします。

がんは症状も部位によってさまざまです。

食道がんや胃がんなら、食事での違和感、大腸がんでは便秘や下痢、血便といった便通異常があります。
なかには「痔かもしれない」と放置する方もいますが、検査をするに越したことはありません。

直接的に症状が出にくいのは、肝胆膵(肝臓・胆のう・膵臓)系のがんです。
とくに膵臓がんは、自覚症状も出にくく、体の奥まった部分にあることから検診でも異常を見つけづらい、早期発見が難しい代表的ながんです。
黄疸などの自覚症状が現れた時点で、かなり進行しているケースが少なくありません。

肝がんも初期の症状がわかりにくいがんですが、倦怠感や全身のかゆみなどが挙げられます。
また、眼球が黄色くなるのも黄疸症状のサインです。

胆管がんでは、突然の発熱や腹痛、黄だん症状などがあります。
ある医師は、発熱をきっかけに自身のがんを発見したそうですが、多くの人は風邪と勘違いするでしょうし、発熱のたびに、毎回がんの検査をするというのもあまり現実的ではありません。

そのため定期的な検診が重要になります。

勤務先の健康診断や、自治体が実施するがん検診などを積極的な活用が有用です。
職場であれば、通常年に1回は実施され、異常があれば精密検査を勧められますから、がんを見つける糸口として有効です。
自治体が実施するがん検診についても、食道がんや胃がんなら、2年に1回内視鏡検査を受けていれば、手遅れになることは少ないです。
大腸がんなら毎年の便潜血検査と2〜3年に1回の内視鏡検査も有効です。
十分に治療可能な状態でがんが発見できると思います。
胃がんや大腸がんに比べると発見が難しいとされる肝胆膵系のがんも、こうした検診でのエコー検査などで体の状態をチェックしていれば、手がかりを見つけるきっかけになります。

自覚症状のない初期に定期検査で発見するのが、がんになっても治るための最大の秘訣です。

是非、定期検診を受けましょう(^^)/