お役立ちコラム

転移のある大腸がんの場合、原発巣を手術で切除せずに抗がん剤治療を早期に始めた方が、良いとする臨床試験の結果

2022/01/18

本日は、大腸がんの抗がん剤治療についてです。

大腸がんは国内で年間15万人超が診断され、2割弱が他の臓器に転移した「ステージ4」で見つかる病気です。
元のがん組織(原発巣)と肺や肝臓などに転移したがん(転移巣)をきれいに切除できれば長期生存が望めますがそうした例は少数派とのことです。
転移巣が切除できない大腸がん患者のうち、腹痛や出血などの症状が見られない場合は、原発巣を手術で切除せずに抗がん剤治療を早期に始めた方が、良いとする臨床試験の結果をがん標準治療の確立を目指す日本臨床研究グループがまとめました。

研究では、原発巣を切除後に抗がん剤を投与した人と切除せずに抗がん剤だけを投与した人と比べるとほとんど変わらないものの、後者の方が生存期間が長く、前者の方は出血や臓器不全などの合併症での死亡事例もありました。

手術で抗がん剤治療が遅れることが不利益になるとのことです。

抗がん剤ががん治療においては重要になってきているため抗がん剤に対する保障は必要です。
古いがん保険には、抗がん剤の保障がついていない可能性もありますので、ぜひご自身の保障内容をご確認ください。