お役立ちコラム

希少がんの治療開発をアジア・太平洋地域5か国と連携し推進 小児がんも希少がん 一人でも多くの子どもたちの未来を救ってほしい

2022/03/15

何度か「希少がん」について取り上げてきましたが、本日は昨年発表された「希少がんの治療開発をアジア・太平洋地域5か国と連携し推進」との報道についてご紹介します。

改めてになりますが、希少がんとは、人口10万人あたり年間6例未満の「まれ」な「がん」で、肉腫、GIST、小児がん、脳腫瘍、眼腫瘍、皮膚腫瘍、頭頚部腫瘍、中皮腫、原発不明がん、神経内分泌腫瘍、血液疾患など200種類近い悪性腫瘍が希少がんに分類されます。
がん種個々の「希少性」のためメジャーながん種と比べて標準治療が確立されておらず、希少がんの予後は、メジャーながん種よりも不良となっています。

患者数が少ない「希少がん」は、臨床試験を行うことも難しく、治療法の開発が進みにくいのが課題となっています。
国立がん研究センターは、東南アジアの5か国の医療機関と共同で、患者の遺伝子の情報を集めるデータベースを立ち上げたと発表し、アジアに多い希少がんの治療法の開発を進めたいとしています。
データベースは国立がん研究センター中央病院と、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナムの東南アジアの5か国の10の医療機関が共同で立ち上げました。

小児がんや肉腫、脳腫瘍などの希少がんは、患者数が少ないために臨床試験を行うことが難しかったり、遺伝子の情報が十分に集まらなかったりするため治療法が限られているのが課題になっています。
データベースには、特徴が近いアジアの患者の遺伝子の情報を同意を得たうえで集積させ、参加している医療機関は患者の遺伝子の特徴に応じた薬など、新たな治療法を開発するための国際的な臨床試験などを進めることにしています。
すでに日本国内の患者2000人分のデータが登録されていて、今後は毎年、各国から合わせて1000人以上のデータが登録される見込みだということです。
アジアで特に多いがんの治療法などの開発研究を進めるうえでアジアの国々との連携はとても大事ですね。

小児がんも希少がんに含まれています。
ワンシードでは、アフラックの「アフラック・キッズサポートシステム」という募金活動を通じて子どもたちの支援をさせて頂いています。
その活動の一つ、高校生等を対象とした「アフラック小児がん経験者・がん遺児奨学金制度」もあります。
本奨学金は、応募対象者やそのご家族が当社の保険契約者であるか否かに関わらず、応募資格を満たした方であればどなたでも申し込みができます。
募集要領等詳細については、当社までご連絡いただけたらご案内いたします。
奨学金を必要とする 1人でも多くの方に本制度を活用していただきたいと思います。

鹿児島では明日、公立高校の合格発表ですね。
もし、進学後の経済的な負担を心配している、がん遺児の方がまわりにいたらぜひ教えてあげてください。