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お茶とがんの関係 2019年鹿児島県のお茶の産出額は、1967年以来首位であり続けた静岡県を抜いて初めて全国1位

2022/02/02

今回はお茶とがんの関係についてご紹介します。

お茶と言えば、2019年鹿児島県の産出額(252億円)が、1967年以来首位であり続けた静岡県(251億円)を抜いて初めて全国1位になりましたね。(2020年は再び静岡県が1位になりましたが。)

お茶は、世界的にも水に次いで2番目に多く摂取されていて、お茶には様々な種類がありますが、その中でも緑茶は日本を含む東アジアにおいて広く摂取されており、日本では50%以上の成人が日常的に緑茶を飲んでいます。
これまでに行われた研究の多くは、緑茶摂取による死亡全体のリスク低下を報告しており、脳卒中などの心血管疾患死亡リスクについても同様の傾向を示しています。

がん予防に効果があると見られるのは、緑茶の渋味の成分である「カテキン」。
カテキンを与えた動物のがんの増殖が抑えられたという結果も出ています。
さらにお茶の産地では、特に胃ガンの死亡率が低いことが報告されています。

毎日お茶を十杯以上飲む人は、がんの発生率が半分になるという疫学的調査の報告があります。
埼玉県立がんセンターの研究によると、埼玉県民の緑茶摂取状況を調査し、3杯以下、4~9杯、10杯以上で解析した結果、男性・女性とも緑茶を10杯以上飲む人での発生率は4割以上抑えられたという調査結果が報告されています。

カテキンの活性酸素消去作用、抗突然変異抑制作用などが関与していると考えられていますが、詳しい解明はされていません。
緑茶のがん予防研究は、疫学調査や動物実験を経て、臨床研究という新たな段階を迎えています。
現在、日本をはじめ欧米においても、緑茶成分のがん予防効果に関する臨床試験が開始され、「緑茶成分が人における有効性をもつか」に注目が集められています。

鹿児島県のお茶産出額全国1位を維持できるようたくさん飲みましょう。