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早期がんの選択肢、内視鏡的粘膜下層剥離術 体への負担が軽く、入院期間も短く、機能温存もできる

2022/02/05

本日は「早期がんの選択肢―内視鏡的粘膜下層剥離術 体への負担軽く、生活の質を維持」という記事についてご案内します。
口や肛門から内視鏡を入れてがんを切除する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が2006年に胃がん、08年に食道がん、12年に大腸がんの治療でそれぞれ保険適用になりました。

体への負担が軽く、入院期間も短くて済み、機能が温存できるので、治療後も生活の質が保てるメリットがあるそうです。

内視鏡を使ったがんの切除は、ESDが普及する以前から、内視鏡的粘膜切除術(EMR)という補助的な手法がありましたが、日本の胃がん治療では、外科手術よりESDの治療が上回るようになりました。

二つの手法は、どちらもリンパ節に転移がなく粘膜にとどまる早期がんが対象。

大きな違いは切除方法とがんの種類にある。

EMRは、内視鏡の先端からスネアと呼ばれるループ状のワイヤをがんに引っ掛け、絞って切除する。
対象は2センチまでで、潰瘍を伴わないがんが基本だ。

対して、ESDは、専用のナイフでがんを切除する。
2センチ以上のがんや潰瘍を伴うがん、粘膜をはうように広がる未分化型の胃がんなども切除可能だそうです。
ただし、ナイフを用いるため、粘膜に穴が開く合併症を起こす恐れがあるみたいです。
ESD実施前の診断では、拡大内視鏡で病変部の範囲を調べ、超音波内視鏡でがんの根の深さを調べる。
治療では、切除するがんの周囲にマーキングをし、粘膜下層に薬剤を注入して患部を浮かせる。
マーキングを目安にがんの周囲の粘膜をナイフで切開後、粘膜下層ごと病変部を剥ぎ取る。

治療はがんを切除して終わりではないく、切除した病変部が診断通りかを顕微鏡を用いた病理検査で確認し、がんが予想より進行している場合は追加で外科手術が必要になるそうです。
がん治療において手術は、昔からあるものですが、技術の進歩により様々な方法が出ていると感じました。
がんに苦しむ人を経済的苦難から救うためにも、がん保険の情報提供しっかりしていこうと思いました。