お役立ちコラム

なんと!!!コロナ発症リスク低下の要因は、アレルギー性疾患。 イギリスでの住民ベースの研究結果 1万5,000例対象の住民コホート研究

2021/12/24

おはようございます(^o^)
今日は、新型コロナウイルス感染症の発症リスクとリクス低下の保護要因について、イギリスで住民ベースの研究がなされたようなので、その情報をお届けします。

これまで、重症化リスクや死亡リスクについては、数多く研究されてきたようです。
・男性
・黒人またはアジア系
・肥満
・貧困
・糖尿病
・心血管疾患
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)
・高血圧
など、さまざまな併存疾患が定められているようです。

しかし、発症リスクや、保護要因についてはあまり研究がなかったようで、この度、イギリスの研究者が住民ベースの研究をされたようです。

これまで、発症リスクは報告されていたことは、
・高齢者よりも若年者の方が全般的なCOVID-19発症リスクは高いこと
・糖尿病や心疾患、高血圧がある者では検査で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)陽性となるリスクはむしろ低いこと
などの報告はあったそうです。
ただし、これらの関連には行動や職業、社会経済的な因子や生活習慣、食事などが関与している可能性が考えられるそうです。

今回の研究でわかったことは、
COVID-19発症リスクの上昇に独立して関連していた因子は、
①アジア人/アジア系英国人〔白人に対する調整後オッズ比(aOR)2.28、95%CI 1.33~3.91〕
②家庭内が過密状態にある(寝室1室当たりの人数が0.5人増えるごとの同1.26、1.11~1.43)
③前の週に他の家庭に訪問または他の家庭から訪問を受ける(訪問または訪問を受けなかった場合に対する同1.31、1.06~1.62)
④屋内施設の訪問回数(1週間当たりの訪問が1回増えるごとの同1.05、1.02~1.09)
⑤医療またはソーシャルケアの従事者を除く現場職(非現場職に対する同1.49、1.12~1.98)
⑥高BMI(BMI 25未満に対するaORはBMI 25~30で1.50、95%1.19~1.89、BMI 30超で1.39、同1.06~1.84)
⑦一晩当たりの睡眠時間が9時間超(9時間未満に対するaOR 1.29、95%CI 1.01~1.66)-
だったようです。
この中で、驚いたのは、⑥肥満と⑦睡眠時間の長い人ですね。生活習慣に気をつけないといけませんね。

逆に、発症リスクを抑える保護要因は、
①アレルギー性疾患の既往歴(aOR 0.75、95%CI 0.59~0.97)
②免疫抑制薬の全身投与(同0.47、0.22~0.99)
だったそうです。
特に、アトピー性皮膚炎や花粉症、アレルギー性鼻炎などの有無に基づきアレルギー性喘息を有すると判定された人では、アレルギー性疾患や喘息のない人と比べてCOVID-19発症リスクの低下度が大きかったようです。(aOR 0.62、95%CI0.41~0.93)
意外な結果ですね。

とにかく、自分たちで出来る対策をしっかりとって、備えたいものです。