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遺伝学的検査の知見を活かした未病対策推進! コニカミノルタが始めた「がんのリスクを判断する遺伝子検査」の研究

2021/12/11

本日は様々な分野で事業拡大をしている企業、コニカミノルタ株式会社が今年4月に発表した内容についてご紹介します。

コニカミノルタは社会福祉法人聖隷福祉事業団と共同で「がんのリスクを判断する遺伝子検査」を始めたと発表しました。
アメリカで同社傘下にある、遺伝子検査大手アンブリー・ジェネティクスが手掛けている、がんの罹患リスクを判断する遺伝子検査サービス「ケアプログラム」を日本にも導入する考えだそうです。

まずは「遺伝性乳がん卵巣がん症候群」を対象に検査を行っていき、今後は日本人に多い大腸がんや前立腺がんといったがんにも対象を広げていく方針です。
この検査の利用者はスマホなどでプログラム利用登録後、チャットボットで問診に回答。
遺伝性のがんのリスクが高いと判断される受診者を対象にカウンセリングや遺伝子検査を実施し、結果に応じて個別に経過観察や予防措置を提案できるといいます。
日本の乳がん検診受診率は年々多くなってきているものの、先進国の中ではまだまだ低水準であります。
同社調べのデータを拝見すると、今回の遺伝子検査ではあらかじめ遺伝性がんのリスクを把握することで予防的治療や検査の早期対応が出来るため、今後のがん予防・早期発見にかなり期待できそうな内容でした。

特に昨今はコロナ環境から病院を避ける傾向が強いかもしれません。
がんをはじめとするその他の病気は減っていませんし、待ってもくれません。感染対策をしっかりとしたうえでぜひ継続的な検診受診を心がけたいですね。