お役立ちコラム

9月21日は「世界アルツハイマーデー」

2022/09/21

9月は「世界アルツハイマー月間」と定められていたのですが、ご存知でしたでしょうか?また、9月21日は「世界アルツハイマーデー」でした。これは、平成6年9月21日に国際アルツハイマー病協会の国際会議が行われ、「患者やその家族への支援を進めていくことなどを含んだ宣言」が採択されたことより制定された記念日となっております。

この記念日より、アルツハイマー病及び関連する諸障害の世界的普及と認知を図るとともに、「患者と家族への支援を推進するための努力と働きかけを行う」ことが提唱されております。日本では、「認知症の人と家族の会」が中心となって活動を展開しており、例年9月21日を中心に全国のランドマークや主だった建物等がオレンジ色にライトアップされるなどの活動を通して支援表明が行われているそうです。

認知症ケアとして「ユマニチュード」というケア技術をご存知でしょうか?ユマニチュードとは「人間らしさを取り戻す」というフランス語でフランス発祥の認知症ケア技法だそうです。ユマニチュードの4つの柱として「見る」・「話す」・「触れる」・「立つ」がございます。「見る」は水平に見る、正面から見る、近くから見る。「話す」は優しく穏やかに話しかける、ケアの内容を実況する。「触れる」は感度が低い部位から触れる、広い面積で触れる、ゆっくり優しく触れる。「立つ」は1日20分立つ時間をつくる。

このような行動・観点は認知症ケアのときだけではなく、日頃から大切にするべき心構えではないでしょうか。忙しいときや余裕がないときなど、ついつい人間らしく寄り添うことの大切などが見えなくなってしまいがちになると思います。そのような時でもユマニチュードの考え方を少しでも実践できるようになりたいですね。