お役立ちコラム
”切らない治療”として注目されているのが「凍結療法」
乳がんの治療法についてのご紹介です。
乳がんというのは自分で触って見つけることができるがんと言われています。
そのため自己検診を行ったり、健診を定期的に受けることが大切です。
また早期で見つかると10年生存率は96.1%というデータもあります。
ステージⅠ期とはしこりの大きさが2cm以下でリンパ節への転移がないものをいいます。
早期なら治療法の選択肢も広がります。例えば”切らない治療”として注目されているのが「凍結療法」です。直径3,4mmの針を患部に刺し、がん細胞を凍らせて破壊する治療法です。
対象となるのはがんの大きさが1.5cm以下でリンパ節転移がない場合です。
体への負担が軽く、傷もほぼ残らない、2006年から304人に実施し、12年間で局所再発したのは3人という結果も出ています。
この他、がんを熱で死滅させる「ラジオ波焼却療法」という治療も”切らない治療”として現在国立がん研究センターなどで臨床試験が進行中とのことです。「凍結療法」も「ラジオ波焼却療法」も切らない、傷が残らない、再発が少ないという非常に理想的な治療法ですね。
がん患者の方の、治療後の、クオリティー オブ ライフの事を考えると、切らない治療の選択肢の幅がもっと広がってほしいものですね。