お役立ちコラム
がんを告知され、ショックの中で治療に臨む患者らの心のケアとして「レジリエンス」の考え方
本日は「レジリエンス」についてご紹介いたします。
がんを告知され、ショックの中で治療に臨む患者らの心のケアとして「レジリエンス」の考え方が注目されています。
レジリエンスは「弾性力」「回復力」の意味で、うつ病など心の負の問題を取り除く従来の治療と異なり、患者の強みなど心の健康的な部分や肯定的な変遷に焦点を当てるのが特徴です。
がん治療分野では2016 年に国内初の専門外来がつくられました。薬物療法などは原則行わないレジリエンス外来は、重いうつ症状がある場合などは対象外となります。
来院する患者の多くは「治療の選択を誤った」と後悔を口にしたり、故人との思い出が深い季節や場所によって感情が不安定になる「記念日反応」や、「新しい人生に進まないとだめ」などと周囲から励まされることが時に「役にたたない援助」になることもあります。そういった患者に正しい知識を提供することを心がけ、「間違っているわけではない」「気にすることではない」と肯定しながら、レジリエンス向上を図ります。
がんは身体だけでなく心にも重大な影響を及ぼし、がん患者の10~30%が適応障害を経験することがわかっているほか、がん告知後にうつ状態になる確率も5 人に1 人という研究もあります。全国に約400 カ所整備されている「がん診療連携拠点病院」などには精神科医が配置されており、緩和ケアなどで精神的サポートを提供していますが、まだまだ「がん治療に精通した精神科医
の育成」は道半ばであるようです。
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