お役立ちコラム
deleteC(デリート・シー)は、誰もが普段の暮らしの中でがん治療研究に貢献できる社会を目指すというNPO法人です。
皆さんはdeleteC(デリート・シー)というプロジェクトをご存じでしょうか?
誰もが普段の暮らしの中でがん治療研究に貢献できる社会を目指すというNPO法人です。
代表を務めるのは乳がんを罹患したデザイナーの女性です。
デリート・シーは「がん(キャンサー)の頭文字Cを消す(デリート)」という意味です。
がんを治せる病気にすることを諦めないという思いを込めたものだそうです。
具体的な活動は協賛企業が自社のブランドロゴや商品にあるCの文字を消した画像をSNSに投稿したりシェアすると、それに応じて企業が寄付するという仕組みです。
弊社も直接寄付をさせていただきました。
がん治療の研究というのは国や企業の資金で進められるのが普通です。
デリート・シーにはそんな常識を覆そうという強い思いがあります。
従来よりも間口を広げて研究開発資金を募り、継続的に寄付をしてくれる協力者は1000人を超え、協賛企業も88社まで増えました。
このデリート・シーの代表の女性は乳がんに罹患し治療が始まって、それまでの働き方が難しくなったため、将来的に職業の選択肢を増やすために大学院に進学しました。
治療費を誰かに頼るのではなく、自分なりに治療をしながら生活と向き合って進んでいきたいと思ったのだそうです。
大学院での研究テーマは「デザインシンキング(思考)」。
ポジティブな問題解決に向けてアイデアを出し、具体的にアクションを起こす方法論です。
彼女は「QOL(クオリティー・オブ・ライフ)という考え方に着目し、がんに罹患しても生活の質をいかに保てるかをデザインの視点から考え、実際に自分がデザインした商品を売る会社を企業しました。
がんを発症してからも何かに挑戦し、行動に移し、がんになっても大丈夫と言える社会を目指す。
これを彼女は「がんをデザインする」と表現しています。
病気になっても前向きに果敢に挑戦する姿は、健康な私たちも見習わなければならないと改めて思いました。