お役立ちコラム

子宮頸がんは40、50代に最も多い病気ですが、近年、若年層で増加傾向にあります。20歳を過ぎたら2年に1度は、子宮がん検診

2022/01/17

本日は子宮頸がんの症状の現れ方についてご紹介いたします。

子宮は西洋梨を逆さにしたような形をしており、下部の細い部分(子宮頸部)の先端が、腟の奥に突き出ています。この子宮頸部の上皮(粘膜)に発生するがんを子宮頸がんといいます。
初期のうちは上皮にとどまっていますが(上皮内がん)、次第に子宮の筋肉へと浸潤し、腟や、子宮の周囲の組織に広がったり、骨盤内のリンパ節に転移したりします。さらに進行すると、膀胱・直腸を侵したり、肺・肝臓・骨などに転移したりします。
子宮頸がんは40、50代に最も多い病気ですが、近年、若年層で増加傾向にあります。初期の子宮頸がんではほとんどが無症状のため、20歳を過ぎたら2年に1度は、子宮がん検診(子宮頸部細胞診)を受けることが勧められます。
進行にしたがい、おもな自覚症状として不正性器出血(月経以外の出血)や帯下(おりもの)の増加などが見られます。
下腹部痛、腰痛、下肢痛や血尿、血便、排尿障害が現れることもあります。
子宮がん局所の痛みは内臓痛です。
子宮がんの初期は痛みがでないことが多く、がんが骨盤内組織に浸潤すると、痛みが発生することが多くなります。
具体的には、水腎症(尿の通り道や腎臓の中に尿が たまって拡張した状態)を併発し腰痛や背部痛が起こったり、腸管への浸潤や腹膜炎による腸閉塞で腹痛が起こったりなどです。
リンパ節に転移すると坐骨神経痛などの神経痛も生じることがあります。
がんが進行し、悪性胸水がたまると呼吸困難による苦痛もともないます。
骨転移を起こすと、動作時に痛みが発生することがあります。
ほとんどのがんは初期症状はありませんので、定期健診でいかに早期発見できるかが鍵となります。
2年に1度は子宮がん検診を受けましょう。