お役立ちコラム
がん摘出の手術後の食事療法 大事なのは「1日にどのくらいの量の食事を食べることが出来ているか」ということ
本日はがん摘出の手術後の食事療法について記載します。
手術後の食事療法では「消化しやすいものを食べる」、「食事の回数を増やす」ということがよく言われています。
当然手術後はたんぱく質や糖質といったエネルギーは大切ですが、大事なのは「1日にどのくらいの量の食事を食べることが出来ているか」ということです。
以前ご紹介した、「がん患者がなぜ痩せるのか」という疑問はがん細胞にエネルギーを奪われることや免疫力が低下し食欲がなくなるなど様々な要因がありました。
しかし万全の状態で治療するためにはしっかりと栄養を吸収し、体重を増やしていくことが重要です。
1ヶ月で1kgの体重を増やすには、約240kcal(ご飯150gくらい)をプラスすることをイメージすると良いそうです。
その他にもがんの部位や治療の方法によっても接種すべき栄養量や体重維持が必要になってきます。
また冒頭で触れました通りエネルギーとしてたんぱく質や糖質というのは非常に重要なものになります。
それに加え一定の脂質も取ることでバランスの取れたエネルギー補給ができます。
この際は脂質の取りすぎによる下痢などに気を付ける必要があるそうです。
最近ではココナッツオイルなどの中鎖脂肪酸が注目されており、ポテトサラダのようなマヨネーズであえた料理や煮物に油を追加した炒め煮なども食事に取り入れるケースがあります。
その他クロワッサンやデニッシュパンはバターが多く含まれるため、少量でも多くのエネルギーが摂取できるのでおススメです。
今回は食事療法の一部をご紹介いたしましたが、このように食事療法ではその人のがんや治療、状況にあった内容で考えられ構成されています。
「がん罹患後は痩せて当たり前」ではなく、しっかりと栄養を摂取できる食事をとり”体重を維持”していくことも大事な治療の1つだとわかりますね。