お役立ちコラム
「介護ロボット」24時間、途切れ目なく見守り続け、急変があればロボットが駆けつける。介護・医療もロボットの時代
介護の問題っていろいろな問題が複雑に絡まっている印象です。
介護施設で解決が求められる課題として、今後ますます重要になるのが職員の負担軽減です。
そのサポート役として期待されるのが、「働く介護ロボット」があります。
本日は「介護ロボット」についてご紹介いたします。
特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームでは、利用者3人に対し介護看護のスタッフが1人以上。いわゆる3:1の人員要件が義務付けられています。
介護の質を担保するための取り決めですが、一方でこの要件がネックとなり介護職員一人ひとりの収入が伸び悩むという弊害もあります。
テクノロジーとのワークシェアリングをすすめる取り組みが現場では始まっています。
顔を見ると話しかける見回りロボット
ある介護施設では廊下を歩いていると、介護ロボットが近づいてきて、目の前で止まる。
事前に顔認証による登録を済ませていると顔を認識し、優しく部屋に戻るよう促すという動作をする介護ロボットがあるそうです。
介護現場では夜間の見回りの時点では元気だった利用者が朝には亡くなっているということがあるそうです。
そうした事案に度々遭遇することで、見回りの重要性と限界を強く感じることが開発につながったそうです。
24時間、途切れ目なく見守り続け、状態が急変すればスタッフが駆けつけて、何らかの処置を施すことができます。
利用者には脈拍を計測するデバイスを手首に装着し脈拍の変化でその方の体調を見守り、急変があればロボットが駆けつけるという仕組みです。
ロボットの額に取り付けられているカメラを通して、遠隔であっても利用者の様子はタブレットなどで確認でき、ロボットを通してスタッフと利用者が会話することも可能だそうです。
これにより介護施設の夜勤帯はスタッフの数も少なくなり、限られた人員で、定時の見回りと都度都度のナースコールに対応します。
今後、日本はさらに医療・介護の負担が増える中で、時代はロボットとのワークシェアが進みそうですね。