お役立ちコラム

歌手の新田恵利さんの介護体験談 不安だから備えるのではなく、幸せに人生を終わらせるために

2022/02/28

歌手の新田恵利さんのお話をご紹介いたします。

新田恵利さんといえば、1985年に「おニャン子クラブ」のメンバーとしてデビュー、80年代を代表するアイドルのおひとりですよね。
そんな新田恵利さんが仕事と介護を両立させ、最愛の母親を自宅介護で看取った6年半をまとめた著書「悔いなし介護」が昨年の9月に発売されました。
当初はおととしの9月の出版予定だったそうですが、その頃からお母様の具合が悪くなり入院、医師から「終末」についての話をされるなど、とても筆を進める気持ちになれなかったそうです。
それでも最愛の母親を看取り、最後までこの本を書き上げることが出来たのは、お母様の生きざまを目の当たりにしたことが大きかったそうです。
終末期は、日々毎日ではなく、刻々と体調が変化していく中も、精一杯生きようとしているお母様を目の当たりにして、改めて命の重みを感じたそうです。

新田さんは、お母様の希望通りの葬儀を執り行える自信がなかったので、厳しい現実を突きつけられて辛かったそうですが、事前に葬儀会社に相談し準備をしていたそうです。
しかし、そのおかげでゆっくりお別れの時間を待つことができたそうです。

このようなご経験から新田さんは現在53歳でいらっしゃいますが、もう終末プランについて思い描かれているそうです。
また新田さんはお子様がおらず、夫婦2人であるため、子供に囲まれての旅立ちは無理なので、自分たちがどういうゴールを迎えたいのか考えておられるとのことです。
要介護になる可能性も視野に入れて、貯蓄や保険による備えが大切だと考えているそうです。
老後が不安だから、幸せに人生を終わらせるために、きちんと考えて備えることが大事だそうです。

この「介護」という問題は、人それぞれ状況が違うと考えます。
新田さんのように、夫婦のみのご家庭、独身の方、それぞれのライフプランに合わせた介護に対する備えがあると思います。
そして、金銭、経済の部分をカバーするのが介護保険だと思います。