お役立ちコラム

大腸がんの5年生存率について 早期に発見・治療できれば「大腸がんは治療効果が高い」

2021/11/30

今日は大腸がんの5年生存率についてご紹介します

まずは問題です。近年日本人の間で目立って増えてきた大腸がん。この大腸がんの5年生存率を、肺がん・肝臓がんと比べて高い順に並べると次のどれになるでしょう?
(1)肺がん>大腸がん>肝臓がん
(2)大腸がん>肺がん>肝臓がん
(3)肝臓がん>大腸がん>肺がん

 

 

 

正解は
(2)大腸がん>肺がん>肝臓がんです。

がんの発症には食生活の欧米化や運動不足、飲酒や喫煙など様々な生活習慣が影響します。
人口の高齢化に加え、検査技術が大きく進歩し、かつては見つからなかったがんを発見できるようになったこともがん増加の背景にあると言われています。

その様ながんの中でこのところ目立って増えてきたのが大腸がんです。
最新の統計では、大腸がんの罹患率(人口10万人当たり:2017年)は男女合わせて1位(男性3位、女性2位)。死亡率も男女合わせて2位です。
大腸がんで亡くなる人は年間5万人を超えます。
この結果をみると大腸がんは怖いがんだと思われますが、大腸がんの治療に長年携わってきた医師はその経験から「他のがんと比べると大腸がんはおとなしいがんだといえる」とのこと。

それは大腸がんは他のがんに比べて治療効果が高いこと(手術でとり切れる可能性が高い・抗がん剤が比較的よく効く)や、万一転移しても切除すれば生存率を延長できる可能性が高いからだそうです。
しかし治療効果が高いといっても、それは早期に発見・治療してこその話です。

いかに早期に病気の存在に気づくかが「大腸がんは治療効果が高い」という恩恵にあずかれるポイントです。