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がん検診で「要精密検査」となる人の割合は? 乳がんが最多の6.8%

2021/11/11

皆様は、がん検診で「要精密検査」となる人の割合は?どれくらいかご存知でしょうか。

一般的に「再検査」は、異常が疑われる数値が出たときに再度同じ検査をする場合に行われ、「精密検査」は、検査によって病気が疑われるときに、追加で詳しい検査が必要だと判断された場合に行われます。
厚生労働省が指針で検診を勧めている5つのがん検診のうち、「要精密検査」となる割合と、「がん」が発見される割合が最も高いのは「乳がん検診」で、最も低いのは「肺がん検診」となっています。

がん検診を毎年受ける中で、
乳がん  6.8%
大腸がん 6.8%
胃がん   6.7%
子宮頸がん 2.1%
肺がん   1.5%
の方が要精密検査となっています。(厚生労働省「平成29年度地域保険・健康増進事業報告」より)

特に、乳がんの要精密検査数は約17万6800人いると言われており、疑わしい病変の部位や悪性の可能性の有無により検査方法が次のように選択されます。
①乳房X線の追加撮 影疑わしい部位を多方面から撮影
②乳房超音波検査 超音波を使用して、疑わしい部位を詳しく観察
③穿刺吸引細胞診・針生検 疑わしい部位に針を刺して細胞や組織を採取し、悪性かどうかを判断。

当然ながら、「要精密検査」となった場合、正式な検査結果が出るまでは、保険の加入をお引受けすることができません。
また別の大学病院で見たい場合は紹介状が必要で、該当する専門機関をお客様が探すのは、労力がかかります。
早期に発見し治療を開始すれば、がんは治る病気でもありますので、検査結果が「要精密検査」となった場合は、必ず再検査を受診することをお勧めいたします。