お役立ちコラム

43歳で余命2年の肺がんを患った緩和ケア医関本先生のお話 生きるとは 生きる力とは

2021/12/08

今日は、緩和ケア医でご自身もステージ4のがん患者でもある関本剛医師をご紹介します。

43歳の時、2019年10月にステージ4の肺がんが見つかったようです。脳転移があり、根治治療ができないため、延命を目的とした抗がん剤治療をスタートしたそうです。

がんがわかった時点でお子さんが2人。長女さんが小学4年生、長男さんが幼稚園の年長さん。自分が亡くなったあとの家族のために、預貯金には手を付けずに生活費と治療費を自分で稼ぐと治療しながら働く選択をされたそうです。

最近では、民間療法や代替療法など保険適用外の治療もありますが、関本先生が選択したのが、標準治療です。新しい治療法が出てきても、ガチンコ勝負をして勝ち残ってきた治療が今の標準治療。チャンピオンの治療が標準治療だそうです。

幼いお子さんたちにも、ご自身の状況をすべて話されたようで、家族全員でがんに向き合うお話は感動しました。

溺れるものはわらをもつかむというけれど、がん患者は溺れるものではなく、最後まで泳ぎ切る勇気と覚悟が必要だそうです。

そして、人生を泳ぎ切るためには、目的目標が大切だそうです。

ご自身の死の恐怖に向き合う緩和ケアの医者としての言葉は重たいです。

そして、関本先生の心に支えとなった言葉が、死生学の権威の上智大学のアルフォンス・デーケン教授の【人間は無くなる直前まで成長し続けることができる唯一の生き物だ】という言葉だそうです。

 

人それぞれ自分なりの生き抜く力を持っている。自分を見失わず、プラス大事な周りの人たちを大切にすれば、それが【生きる力】になるということでした。