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「がん治療における緩和療養(ケア)の意義と費用」 鹿児島県のホスピス病棟の最新情報 ページ下部 リンク 個室料金まで

2021/12/14

本日は「がん治療における緩和療養(ケア)の意義と費用」についてお伝えいたします。

【緩和療養の意義】
がんの療養中は、痛みや吐き気、食欲低下、息苦しさ、だるさなどの体の不調(身体的苦痛)、気分の落ち込みや絶望感などの心の問題(精神的苦痛)が患者さんの日常生活を妨げることがあります。
これらの問題はがんの療養の中で、程度の差はあっても多くの患者さんが経験します。
「がんの治療のことではないから」と相談できずにひとりで抱え込んでしまったり、「症状だけをなくしても、がんが治るわけではないから」「気持ちの持ちようだから」と症状を和らげることに消極的な人もいます。
今までのがん医療の考え方では、「がんを治す」ということに関心が向けられ、医療機関でも患者さんの「つらさ」に対して十分な対応ができていませんでした。
しかし、最近では、患者さんがどのように生活していくのかという「療養生活の質」も「がんを治す」ことと同じように大切と考えられるようになってきています。

【緩和療養の費用】
①緩和ケア病棟に入院する場合:入院期間によって異なる入院料が設けられており、
「緩和ケア病棟入院料」1日あたり
30日以内の入院の場合⇒⇒⇒ 49260円
31日以上60日以内の場合⇒⇒ 44120円
61日以上の場合は⇒⇒⇒⇒⇒ 33840円
となっています。(2014年12月時点)
3割負担の方で緩和ケア病棟に入院している期間が30日以内の場合、1日あたりにかかる医療費は49260円×0.3=14778円となります。
1カ月に支払う医療費の合計が一定額以上になる場合には、高額療養費制度が適用されます。

②緩和ケア外来で診療を受ける場合:医療費などに加えて、「緩和ケア診療加算」として定額の費用がかかります。
緩和ケア診療加算の費用は1日あたり4,000円×健康保険の自己負担率です(2014年12月時点)。
例えば3割負担の場合には、1日あたり4,000円×0.3=1,200円が医療費に加算されます。

アフラックのがん保険の付帯サービス「ダックのがん治療相談サービス」は、治療中の精神的ケアも含めたサポートの用意されています。費用の面だけでなく、心のケアも大事だと思います。

療養生活の質の向上が、患者とその家族の心の平安につながると思います。

 

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