お役立ちコラム

「tomosnote」アフラックが提供している、がん患者向けSNSサービス。「ひとりじゃない」と感じられる場所を目指して

2021/12/15

突然ですが、「tomosnote」というSNSサービスをご存知でしょうか?

このサービスは2018年9月から運用が始まった、アフラックが提供しているがん患者向けSNSサービスです。

現在、対面での相談サービスだけでなく、インターネットを活用したパソコンやスマートフォンでの相談支援や交流の場を設ける試みも始まっております。
このような非対面でのサービスは、時間や場所の制約がなく、気軽に誰とでも繋がることができるのが特徴です。

この「tomosnote」というサービスは、がんの種類や悩みごとにコミュニティが開設されているため、自分に近い属性のがん患者同士で繋がることができ、交流がしやすいようになっております。
「ひとりじゃない」と感じられる場所を提供するため、開設されたそうです。
個人が特定されない形で、性別・年齢・居住地などの基本情報や、がんの種類、治療法といった項目を登録するため、安心して登録できます。

どんなときでも自分の思っていることを吐き出すことができる人がいることや、自分のことを気にしてくれる人がいることはとても重要ではないでしょうか。
2013がん体験者の悩みや負担などに関する実態調査報告書(静岡県立静岡がんセンター「がんの社会学」に関する研究グループ)より、がん体験者が求める情報や支援の第一位が「体験者、同病者との交流」であったようです。そのため、各地でピアサポートという活動も行われているそうです。

どのようなときでも相手の立場に立って相手の話を聞くこと・共感(共汗)することがとても大切だと思います。
自分も同じことを経験していない場合、共感することが難しいこともありますが、想像しながら相手の立場に寄り添うことが重要だと思います。

以下は、私の経験です。
私は、以前、ある男性の肺がんのお客様のサポートを積極的にしました。
患者さんが観に行きたいというコンサートへ車で送り迎えをしたり、色々調べた情報を書類にまとめて病室までお届けしたり、自分ではかなり関わっているつもりでした。
しかし、最期の末期の時、加入していない保障について、なんで支給されないのか?奥様から苦言を呈されたことがありました。
具体的には、【抗がん剤治療で金銭的にとても大変です。なんで抗がん剤の保障がないんですか?】という、ご家族からの苦情でした。
その時、私の心の中で、何か?が折れました。
それは、その方が肺がんに罹患する前、私が必死に、がん保険の最新化をおすすめしたにも関わらず、加入は断られていたからです。
加入していない保障は給付されないのは当然なのですが、がんで金銭的にやり繰りに困っている時は、そんな事は関係なくなるのでしょう。
なぜか?家族全員から、冷たい視線を浴びるようになり、私の足も遠のいてしまいました。
そのお客様ご家族には積極的に関わっていただけに、辛く、トラウマになってしまいました。

その後、別のお客様が乳がんに罹患した時、私は、その肺がんお客様の体験がトラウマになり、積極的に関われなくなっていました。
当然、電話でのやり取りや、書類のお手伝いは行ったのですが、給付手続きの最後に、【もう少し寄り添ってほしかった】と苦言を言われました。
私は、トラウマに囚われて、自分の仕事を全うしていなかったことに、気付かされました。
まだまだ、共感力が足りていないと、もっともっと人間力を上げていかないいけないと思いました。

やはり、がんに罹患すると、患者さんとそのご家族は大変な不安に巻き込まれます。
その不安を少しでも解消できる機会というものが、たくさんチャネルで必要なのだと思います。
ぜひ、ご利用ください。

https://www.tomosnote.com/