お役立ちコラム
光免疫療法 抗がん剤、手術、放射線、がん免疫療薬に次ぐ「第五のがん治療法」
本日は「光免疫療法」についての記事を紹介いたします。
光免疫療法は抗がん剤、手術、放射線、がん免疫療薬に次ぐ「第五のがん治療法」と期待されているようです。
この治療法は次の3つのステップを経てがん細胞を破壊する仕組みだそうです。
①光にあたると反応する色素が付いている抗体を、がん患者のがん細胞の表面へ点滴する。
②投与から約1日後、特殊な針などを使い近赤外光のレーザー光をがん周辺にあてる。
③色素が化学反応を起こしてがん細胞が壊れる。
光免疫療法の長所は
1つ目に、局所を治療するため脱毛や下痢などの副作用が起こりにくい点です。
2つ目は、手術や放射線、免疫薬など他の治療と併用しやすい点になります。
将来、まずは体へのダメージが小さい光免疫療法を試し、治らない場合に外科手術や放射線、抗がん剤治療を行うという方法が理想だと言われているそうです。
一方、短所として、1回の治療費が薬代のみで約400万円もかかる点です。
4回までは公的保険の対象になるそうです。
高額ですが、既存の治療で効果が出にくい患者を救える可能性があるようです。
海外の治験では、再発した頭頸部がん患者の約4割の患者が、がんが縮小したりなくなったりしたそうです。
このように、現在数種類の治験が世界の数10施設で進んでいるようです。
今後、いろいろな研究が進んでいくと考えられますが、患者へ少しでも不安が和らぐことができる治療が開発されると良いですよね。