お役立ちコラム
進行がん患者の足の浮腫 圧迫療法や運動療法などいくつかの治療を組み合わせて行う複合的治療で軽減につながります。
本日は進行がん患者の足の浮腫についてご紹介いたします。
がんの進行とともに腕や脚、体幹にむくみがでて痛みやしびれを伴うこともあり、進行がん患者の症状の1つとされています。
むくみが悪化すると歩きにくさや階段の上り下りが出来ない、疲れやすいなど日常生活に支障をきたすようになります。
「浮腫(むくみ)」は一般的に「体の細胞と細胞の隙間を満たす組織間液が正常より多くなった状態」を指します。
椅子に座っている時間が長いと脚がむくむことがありますが、こういった浮腫は可逆的で原因が排除されれば症状を緩和することが出来ます。
その一方、進行がん患者の浮腫は「原因が不可逆的な異常であることが多く、完治させることは困難」と言われます。
そのため、浮腫がひどく重症化する前にできるだけ早くケアを開始する必要があります。
ケアには様々なやり方がありますが、圧迫療法や運動療法などいくつかの治療を組み合わせて行う複合的治療を行ったりもします。
ケア治療を行うことで組織間液の増加を軽減できれば、浮腫の軽減につながると考えられます。
「進行がんだから仕方ない」と思わずに、疼痛が強くなったり重症化する前に医師に相談・ケアをしてもらうことが大事です。
このように「がん」という病気は複合的な症状が多く、1つ1つの症状に対して、きっちりと対応していくことが治療において必要になってきます。
こういった症状で悩んでいる方がいた時は、こういう情報もお伝えしていこうと思います。