お役立ちコラム
がん患者の症状や苦痛を減らせる「ePRO」というシステム
本日は「がん患者の症状や苦痛を減らせる「ePRO」」をご紹介いたします。
「ePRO」とは患者がパソコンやスマートフォンなどで健康情報を報告するシステムです。
この「ePRO」を利用することで、がん治療の過程で患者が経験し得る症状の悪化や苦痛を取り除くことができることをがんの専門誌『Journal of Clinical Oncology』で2021年1月に報告されました。
がんの治療選択肢は多様になり、がんの生存率も向上して、がんサバイバーは増えています。
こうした変化に伴って長期にわたるフォローアップやモニタリングの重要性が高まっています。
がん患者はがんそのものに加えて、化学療法の副作用など多くの症状を経験します。
中には、緊急入院を要するものもあり、こうした状況を逐次チェックして、問題があれば受診を促すなどの対応を取るための安全かつ効果的な対応になり得るのが遠隔モニタリングです。
わざわざ病院で直接会わなくても、症状の管理を容易にサポートできます。
研究では症状悪化の報告が減少していますが、さらなる効果を期待するには利用促進が課題になります。
コロナ渦ではePROのような遠隔モニタリングはさらに求められそうです。