お役立ちコラム

「がん統計」 世界と比較した日本の実態。がんは高齢化が進む日本にとって非常に身近な病気です。

2022/03/05

本日は、「がん統計」についてお伝えいたします。

日本での「2人に1人ががんに罹患し、3人に1人ががんで亡くなる」といった情報はご存じと思いますが、世界に置き換えるとどうなるでしょうか。
国際がん研究機関(IARC)は、世界のがん統計を発表し、2018年の世界185か国(36部位)での新たながんの罹患者は1億8千100万人 、死亡者は9600万人と推定しています。
この数値は、2000年代から年々増加傾向にあるものですが、先のフレーズに直すと「男性は5人に一人が、女性は6人に一人が一生のうちにがんに罹患する」また「男性は8人に一人、女性は11人に一人ががんで死亡している」となるようです。
この数値は日本と比較すると割合が低いように思えます。
なぜ日本のような先進国の方ががん罹患の割合が高くなってしまうのか、大きな背景としては進み続ける高齢化社会が主因になります。
2019年時点で日本の高齢化率(65歳以上の人口比率)は総人口に対して28.4%と、過去最高、世界最高となっています。(2位:イタリア23.0%)
がんの発生原因は細胞分裂のコピーミスであるため、高齢化に伴ってその割合が高くなるのは自明です。
また他にも、食生活の指標やがん検診の低さは他国と比較しても悪い数値を示しており、日本での罹患・死亡率に影響が出ていると推測されています。

ある意味、「がん」という病気は日本人と非常に関係の深いと言えますし、介護についても同様の事が言えると思います。
がんも介護も将来的には向き合う可能性が高い、また皆そのリスクをゼロにすることが出来ません。
万が一「ではない」事柄に対して、大事な方々に情報を届けていきたいと思います。